国枝史郎は、私好みの作家です。 日本を代表する伝奇作家のひとりです。半村良などは、国枝史郎の系譜を継いでいます。その華麗で雄大な想像力に、、才能を感じます。今現在、忘れ去られている作家の一人だと思います。想像力に任せて書く、伝奇小説の面白さ。それは、この小説が、世に出たときが、旬であったよう思います。読者を想像力で、引っ張りながら、作者も、読者と一緒に楽しむ。それが、伝奇小説の神髄だと思います。その時代で読むことが、最上の喜びではなかったのか?。そう考えます。

才能のわりには、世に知られていない作家ですが、それはそれで、伝奇小説の性質からして、仕方がないのではないかと思います。

柴田錬三郎・山田風太郎の伝記時代小説なども同じく、その時々に、面白さに、狂気乱舞するタイプの小説のような気がします。

その国枝史郎の伝記小説セレクション。

抜群の面白さです。

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